血糖値を無理なく落とす踏んばりどころと抜きどころ

極端に下げ過ぎると、低血糖が怖いから加減が大事
 生活習慣病の中でも、糖尿病は合併症がある点で特に怖い。それにおびえることなく、かといって楽観視し過ぎることなく、“一病息災”で糖尿病とうまく付き合っている人は、どんなことを心掛けているのか? 5人の“達人”たちに聞いた。

《食事制限を軽くするために走る》
 53歳のSさんは、食事制限を楽にして、少しでも多く食べられるように、運動を頑張っている。
「2年前に治療を始めたときに医者に言われた1日の総摂取カロリーは、1600キロカロリー。糖尿病になるくらいだから、食べるのが大好き。それが病気になった途端、1600キロカロリーの食事なんて考えられません。せめて1800キロカロリーは食べたい。それで自分に課したのがジョギングです」
 最初は5分で息が上がったが、休憩をはさみながら30分走った。それを毎日続けたおかげで、今は40分走り続けても大丈夫だという。
「大盛りと間食こそやめましたが、それ以外の食事制限は一切なし。それでも、治療当初、9%台だったHbA1cが6%を下回っています。今では、走らないと怖いですよ」(Sさん)

《自己測定で血糖値を上げにくい工夫を見つける》
 糖尿病の病状を良くするには、血糖値のチェックが重要だ。最近は、自分で測る自己測定器を利用する人もいる。話を聞いた5人中4人が、これを使っている。
「起床後に加えて、朝食と夕食の後にも測ります。その記録を見せて先生に質問すると、なぜいつもより血糖値が高くなったのかがよく分かる。それを応用すれば、食事制限が少しずつ楽になるのです」(Mさん・51歳=発症8年目)
 血糖値を急上昇させるのは炭水化物という点は、4人が一致する。しかし、Sさんは大のすし好き。そこで……。
「すしを食べたときは、食べてから20分ほどしてから30分ほど歩くと血糖値の上げ幅を小さくできることに気がついたのです」(Sさん)
 食べて1時間後の血糖値は、歩かないと300を超えるが、歩けば200前後に下がるという。発症10年目でHbA1cを6%台にキープしているAさん(46歳)も、食後のウオーキングを心掛けているという。

《“治療終了宣言”受けても通院続ける》
 Tさん(45歳)は、3年前にHbA1cが8%を超えたとき、それまで逃げていた糖尿病治療を始めた。2カ月後の診察で6%台にダウン。3カ月目に5.8%になり、5%台を3回キープして“治療終了宣言”を受けたのだが……。
「“私はしっかりとやっているんですよ”という1カ月間の成果を見せつけることが、生活改善の原動力になっていますから、通院しなくなったらだらけてしまいます。ですから、“もう来なくてもいい”という医師の言葉には従わず、今も2カ月に1回通っています」

《食事と運動の改善をハードにやり過ぎない》
「5年前に治療を始めたころ、出社前に1時間ウオーキングして、3回の食事の量を減らすようにしたら、フラフラすることが何度かありました。今、思うと低血糖の一歩手前だったのかもしれません」(Gさん・44歳)
 Tさんもフラフラを経験している。血糖値は下げればいいというものでもない。だからこそ、うまい付き合いが大切なのだ。


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